日々カウンセリングをやっていると、とってもよく感じることがあります。
それは相談者の人が自分のことを責めてしまっているということです。
「私が悪いんです」
「こうなってしまったのは自分の責任なんです」
「私ってダメな人間なんです」
このような言葉をよーく聞きます。
確かにそうなのかもしれないけど、、、、
例えば対人関係においては、片一方の方が悪いわけではないですよね。
一方の方は大いに反省して悩み落ち込んでいるのに、もう一方の方はケロっと何事もなかったようにしている。。。
カウンセリングに来られる相談者様はもちろん、
大いに反省して悩み落ち込んでいる方
なのです。
お優しい方ばっかりで感動すらしてしまうことがあります。
だからこそ・・・・
本当に元気になってもらいたい!
と私も全力でがんばれる部分はあります。
本日は、残念ながら昨年の末に惜しまれながらお亡くなりになられた、私も大尊敬する渡辺和子さんのメッセージをご紹介させていただければと思います。
渡辺和子シスターの愛のメッセージ
【人生にあいた穴】
今から30年前、50歳のときに私はうつ病を患いました。
学長に就任してから14年目、修道会の責任者にもなり仕事も多忙で、とうとう心がまいってしまったのでしょう。
日々、不安感にさいなまれ、体も言うことをきかない。
誰かと会っていても、微笑むことさえできない。
もう自分は生きている価値がないんだと。
それは辛いものでした。
見かねたシスターたちが、私を神戸にある病院に入院させました。
高台にある病院。
病室の下はガケになっていました。
ここから飛び降りたら楽になれる。
私は死を考えさえしました。
神に仕えるシスターとして、決して考えてはいけないことです。
私は神を恨みました。
これまで人生をかけて神に仕えてきた。
修道者としてがんばって働いてきた。
なのにどうして神はこんな試練を私に与えるのか。
病魔に襲われた2年間は、本当に辛く厳しい日々でした。
しかし今になって思えば、それは教育者として通り抜けなければならない道だったような気がするのです。
その経験が私には必要だったのだと。
心を病んだ学生たちが私のもとを訪れます。
自分を責め、自分が悪いんだと思い込んでいる。
私は言います。
「ちっとも恥ずかしいことじゃないのよ。人間というのは弱いものだから、自分ばかりを責めてはダメ。私だって心を病んで入院していたことがあるんだから」と。
自分が経験したからこそ、その言葉に重みが出てくる。
優しい気持ちが伝わる。
そして「いつかきっと、今の経験がよかったと思える日がくるわよ。私のようにね」と言うと、みな救われたような表情になるのです。
人生には、思いもかけない穴があくことがあります。
病気だったり、大きな失敗だったり、あるいは大切な人の死だったり。
理不尽で辛いことがいっぱいある。
でも、穴があいてはじめて見えるものもあるのです。
はじめてわかる他人の苦しみもあります。
そしていつか、穴があいたことに感謝する日がきっとくる。
私はそう信じています。
穴があいたときには、思いっきり嘆けばいい。
どうして私がこんな目に遭うのかと、恨み言を言ってもいい。
誰かに弱い自分をさらして泣いてもいい。
そうしてひとしきり嘆いた後に、穴があくまで見えなかったものを見ようと視点を変えてみるとよいのです。
深い井戸の真っ暗闇の底には、真昼でも星影が映ると言われています。
つまり肉眼では見えないものが、穴があいたからこそ見えることがあるのです。
出典元:いまを、生きる ~心が元気になる24人からのメッセージ ~(PHP研究所・2008年)/ 渡辺和子 著/ P.139~P.140を引用
あなたにお伝えしたいメッセージ
渡辺和子さんの静かながらも、ポカポカする愛のあるメッセージでした。
文章を読んでいるだけでも、渡辺和子さんの温かな想いが伝わってくるようですよね。
心を病んだ学生が渡辺さんに勇気を出して相談して、
「ちっとも恥ずかしいことじゃないのよ」
「自分ばかりを責めてはダメよ」
「いつかこの経験がきっとよかったと思える日がくるわ」
そんな言葉を言われて、どれほど気持ちが救われたことでしょうか。
私も渡辺和子さんに便乗させていただき、、、
この3つの言葉を自分に対しても、そしてご縁ある皆さまにもお伝えさせてもらいたいです。
悩み苦しみ、辛い経験をされていて、そこからなかなか抜け出せない方へ!
「それは、ちっとも恥ずかしいことじゃないです」
「自分ばかりを責めないでくださいね」
「いつかこの経験がきっとよかったと思える日が必ず来るから安心してください」
苦しみの意味
すべての出来事はあなたのために起こってくれています。
決して、あなたのことを苦しめようとしているわけではありません。
ただし、今、苦しみの渦中にいる方にこのようなメッセージが届くわけがありません。
私も母親がうつ病で介護している期間に、「すべての出来事はあなたのために起こっている」なんて言われたところで、絶対に信じませんでしたから。
ただ、ゆっくりと振り返れる今だからこそ、あのときの
苦しみの意味
を理解することができます。
私には必要な経験だったんだ、ということを。
あの苦しみを味わったからこそ、苦しんでいる人に手を差し伸べることが自然とできるようになり、その方の痛みのサポートができるようになったのだと感じています。
どん底を味わうことがなければ、カウンセラーになっていることは120%ありませんでしたからね。
とにかく自分の人生を、自分の運命を、自分自身を・・・・
信じ抜いてみてください。
一見ネガティブな「種」の中にも、ポジティブが必ず含まれています。
今は分からなくても、きっと心の底から、苦しみの意味が分かる日がきますよ。
絶対に大丈夫ですからね^^
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どうもこんにちは!
サイト管理人の心理カウンセラーmasaです。
私は母親の病気の介護をきっかけとして
自分の人生を見つめざるを得なくなり、
もがき苦しむ中で、心理カウンセラーになりました。
30歳前後まで、私の人生は
どん底、かつ、ボロボロの人生でした…
あるきっかけがあり
自分の「生きる意味」に気づいてからは
ここ10年で2000冊以上の自己啓発書を読み、
現場にて7100人以上の人との対話をさせていただいてます。
自分の苦しかった時期、そしてクライアント様と話していると
「もっと知識があればそんなに苦しまなくてすむのに・・・」
ということを今まで何度も感じてきています。
知識は力です。
無知はコストです。
考え方や捉え方(解釈)を学ぶことで
人生は結構、簡単に変えていくことができます!
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