私が尊敬している心理カウンセラーのひとりに心屋仁之助さんがいます。
「日本メンタルヘルス協会」の卒業生とのことなので、私の大先輩にあたる心理カウンセラーさんです。
心屋仁之助さんの本を読んだり、講演会を聞くと「えっ、そんな面白い視点があるのかぁ」といつも勉強させてもらっています。
一時期、心屋仁之助さんはテレビの「お悩み解決番組」で芸能人を相手に公開カウンセリングをされていましたね。
芸能人の方々が号泣されていたりと、かなり衝撃的なカウンセリングでした。
本日のブログでは、心屋仁之助さんの本からの名言より「どうしても許せない人がいるとき、どうすればその人を許せるのか?」という、非常に大切なことをお届けしたいと思います。
心屋仁之助さんの本からの名言
グズグズ病を一瞬で治すコツ
サーカスの象は、ロープで杭につながれているだけなのに、じっとして逃げようとしません。
抜こうと思えば抜ける力があるのに、なぜでしょうか。
それは「自分には杭を抜く力がない」と思い込んでいるからかもしれません。
なぜ、そう思い込んだのでしょうか。
子どもの象を鎖でつなぐと、当然、小さな象は杭を抜こうと思います。
でも、力が足りず、抜くことができません。
何度も何度も抜こうと努力するうち、その象は「自分には杭を抜く力がないんだ」と思ったまま大きくなります。
そして、成長して抜く力が充分についてからも、もう杭を抜こうとしないし、本当に杭を抜けなくなるのです。
僕たち人間も、子どもの頃に何らかの理由で信じ込んだことが、「常識」となって、その後の人生にも影響しています。
そう、子どもの頃に「できない」「無理だ」と信じ込んだことが、その人の人生にブレーキをかけている可能性があるということです。
やっかいなのは、この「杭」が、「憎しみ」「怒り」「恨み」「悔しさ」である場合です。
確かに最初は親や誰かに刺された杭、つながれた鎖だったのかもしれません。
つまり、誰かから受けた心ない仕打ち、誰かに言われた不本意な言葉、誰かからされた苦しいこと、誰かにしてもらえなかった悔しさや悲しみが、心の杭になっているんです。
そして「自分には無理なんだ」と、自分で杭を打って鎖で自分をつないだ。
で、その杭が「抜けない」のではなく、「抜きたくない」。
だから「抜けるのに抜かない」ことがあるのです。
抜いてしまうと、親や誰かに嫌われてしまうから。
それを周囲に話すと、
「あなたは悪くないよ」
「そうだよね、わかるよ、つらかったね」
「そのままのあなたでいいよ」と、特に「心の世界」に興味がある人たちは言ってくれます。
すると、
「そうだよね、私は悪くないよね」
「やっぱり、あいつが悪いよね」
「そんなのをなんで許さないといけないの」と、認められたと思って、さらに深みにはまる場合があります。
すると、やっぱり、その人はいつまでも杭を抜きません。
一方、「心の世界」に興味のない人に話すと、
「何をいつまでグズグズ言ってるんだ」
「みんな、多かれ少なかれ同じような体験をしてるんだ」
「それはわかったから、仕事しろ」とか言われます。
すると「誰もわかってくれない」と、被害者モードを深めていく。
つまり、他人から肯定されてもダメ、否定されてもダメなのです。
最後は、自分で杭を抜く勇気、「許す勇気」です。
「許す」のは、しんどいことです。
とても悔しい、とても許せない。
それでも、許す。
できなくても、やってみる。
それをしないと、いつまで経っても成長できないし、最終的には損をすると思うんです。
あなたにひどいことをした人は、きっとあなたにとっては「犯罪者」です。
それを「許す」とは、「無罪放免」にするということです。
「許してはいけない」「許すべきではない」「罰を与えなければいけない」という想いがあるかもしれません。
でも、あえて許してみる。
それは「勇気」です。
「ひどいことをされた」というのは「自分の大切な何かを奪われた」ということ。
つまり「私は、損をした」ということです。
それを許すということは「損したままでいい」「返してもらわなくてもいい」という覚悟をすることです。
「犯罪者を許さない」と、その人を「見張り続ける人生」になってしまいます。
すると、あなた自身が自由になれない。
だって、ずっと見張っていないといけないのですから。
「あいつにも損させてやるんだ」「奪ってやるんだ」と。
だから、勇気を出して「もう、いいかげん許してみませんか?」。
あなたにひどいことをした人に対して「許してはいけない」「許すべきではない」「罰を与えなければいけない」ということさえも、実は、人から教えられた思い込みなんですよ。
あなたが「奪われた」というのも、すべて幻想なのかもしれないのです。
出典元:心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します!(王様文庫・2013年)/ 心屋仁之助 著/ P.63~P.68を引用
心屋仁之助さんの本の名言を受けて考えてみる!
「小さな象さん」の例は分かりやすいですよね。
これをエレファントシンドロームと言います。
子どもの頃に「できない」「無理だ」と思い込んでしまうと、その後の人生においても「私にはできないから」と思い込まされ続けてしまうケースがあります。
例えば、小学校の頃に授業中に発表して、間違えてしまいクラスのみんなに笑われてしまう経験をしたとします。
するとその「恥をかいてしまった」ということが原因となり、人前で話をすることが苦手なままという人は多いです。
結婚式の友人代表のスピーチなど、もってのほかでしょうか。
タチの悪いのは、カウンセリングをしている時に、、、
みたいなことが多々あるんです。
つまり、「どうしてそれが苦手なのか覚えていない」ということがあります。
自分が理由を覚えていないんだから、タチが悪いですよね(笑)
そういう時は過去を一緒に思い出していく中で「原因」を突き止める作業をします。
ここでよ〜く冷静になって考えてもらいたいのですが、
小さい頃に「できなかった」ことが、今も「できない」というのは事実でしょうか?
例えばの話ですが、小学校5年生のときに「食塩水の濃度」を計算する問題があったじゃないですか?
まぁ、仮になのですが、あの問題が苦手で最後まで解けなかったとします(笑)
そうだとしたら、もちろん、小学校5年生の頃に解けなかったんだから、今でも解くことは出来ないですよね!?
でも、、、
近日、私があなたにお会いして「みっちりと一時間」喫茶店で、「食塩水の濃度」の問題をお教えさせていただければ、100%解けるようにさせる自信があります(笑)
あなたが「私にはできないよ」「小学校5年のときにできなかったから無理だよ」と言ったとしても、私には関係ありません。
「絶対に解けるようになるので安心してください!」と私はお伝えします。
例えとしては適切ではないのは重々承知していますが、
昔できなかったから今もできない
小さい頃にできなかったんだから、今もできるはずがない
そんな(くだらない)思い込みは、破壊してもらいたいのです。
もちろん、今から「食塩水の濃度」の問題を解けるようになっても仕方ないのですが、あなたの中に長年、抱えている課題はありませんか?
やりたくても「無理だろうなぁ」と思っていることは、ありませんか?
今、チャレンジしてみれば、それ、きっとできますよ。
斎藤一人さんの天国言葉の「許す」というのは一番難しい行為!
心屋仁之助さんの本の中でも「許す」ということについて説明がされていますね。
「許す」という言葉の語源は「ゆるませる」ということです。
「許さない!」とグッと力を入れて緊張状態にしないで、「まぁ、仕方ないよな」という感じで、筋肉をゆるませてあげるのです。
「許す」
これが、何と言っても難しいことなんですよ。
今までの人生において、苦しめられたり、辛い思いをさせられた人がいるじゃないですか!?
あなたにひどい仕打ちをしてきた人は、あなたから見ると「犯罪者」ですよね。
その人のことを簡単に「許す」ということなんて出来るはずがありませんよね。
ただ、「許せない」と思ってしまっていると、しょっちゅうその人が、あなたの人生において登場してしまいませんか?
ふと、その人のことを考えてしまったり、思い出してしまうことがありませんか?
心屋さんの言葉を借りると「犯罪者を見張り続ける人生」になってしまっていると、誰よりも、あなたの人生にとって「損」だということです。
大嫌いで、たくさん傷つけられた人を、しょっちゅう思い出してしまう。
言ってみればその人の「亡霊」に苦しめられてしまっています。
だから、自分のために「許す」という気持ちを大切にして欲しいのです。
私の大好きな斎藤一人さんは、「天国言葉を唱えると人生がどんどん豊かになるよ」と言っています。
<天国言葉>
・愛しています
・ツイてる
・うれしい
・楽しい
・感謝します
・しあわせ
・ありがとう
・許します
ひたすら、念仏のように唱えるだけでオッケーですし、心を込めなくても大丈夫です。
ただ、その中でも「許します」という言葉は難しい!
そんな感じで、カウンセリングをしたりしています(笑)
この、「●●さんを許せない自分を許します!」という言葉も、斎藤一人さんが仰っている言葉です。
この言葉を嫌々唱えているだけでも、言葉の力によって自分の心のシコリが溶けていくのが分かります。
最高の人生にしていくために、自分の心のシコリを一つひとつ溶かしていくことが大切です。
その中でも、「自分を傷つけた人を許す」という作業が一番辛く大変かもしれませんが、これをやることで、人生が劇的に変わっていきます。
自分の人生のためにも、「許す」ということを実践していきましょう!
ただ難しいお題なので、少しずつで大丈夫ですからね!
ここまで伝えておきながら、「許す」というのをできなくても大丈夫です(笑)
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どうもこんにちは!
サイト管理人の心理カウンセラーmasaです。
私は母親の病気の介護をきっかけとして
自分の人生を見つめざるを得なくなり、
もがき苦しむ中で、心理カウンセラーになりました。
30歳前後まで、私の人生は
どん底、かつ、ボロボロの人生でした…
あるきっかけがあり
自分の「生きる意味」に気づいてからは
ここ10年で2000冊以上の自己啓発書を読み、
現場にて7100人以上の人との対話をさせていただいてます。
自分の苦しかった時期、そしてクライアント様と話していると
「もっと知識があればそんなに苦しまなくてすむのに・・・」
ということを今まで何度も感じてきています。
知識は力です。
無知はコストです。
考え方や捉え方(解釈)を学ぶことで
人生は結構、簡単に変えていくことができます!
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